大人の考える技術

若林計志が経営・MBAのフレームワークやマネジメント理論を応用しながら、ビジネス・社会問題を考察します

2013-06-01から1ヶ月間の記事一覧

東京チカラメシ包囲網と次の一手

「東京チカラメシ」の勢いにやや陰りが出てきたという記事を見ました。 「東京チカラめしへの逆風 出店ペース鈍化、大幅減益…御三家の包囲網でブームに陰り?」(Business Journal 2013/6/15 07:40) 同社のHPで財務状況を見てみると、今年度に入ってからや…

ニワトリ会議とマネジメントコントロール

ホンダイズムの原点であるHONDA創業者の本田宗一郎さんをモデルにした「ニワトリを殺すな」という本があります。この本に「ニワトリ会議」の話が出てきます。 ニワトリは群れの中に血を出しているニワトリがいると、みんなでよってたかってつついて殺してし…

良心的なネゴシエーターがハマりやすい落とし穴

ネゴシエーター(交渉人)はいつも自分のポジショニングを振り返る必要があります。というのは、交渉の過程で、ついつい自分の立ち位置を忘れてしまうからです。 交渉の基本は「WIN-WIN」です。 勝った負けたで勝負がつく弁護士の世界や、相手との関係構築が…

信用を武器に変えるマーケティング戦略 平久保仲人

Bond-BBT MBA(ボンド大学), ニューヨーク市立大学で教鞭をとる平久保先生の最新刊。 「信用」を武器に変えるマーケティング戦略(2013/05/29)平久保 仲人商品詳細を見る いかに顧客と信頼関係を構築し、それを長期的な利益につなげていくかについて、骨太な…

経営センスの論理:カリスマの周りにいる武将と家来

一橋大学の楠木先生が、「経営センスの論理」を発刊されました。それに関連する日経インタビュー「センスのない人がトップに立った会社は悲惨」で下記のように語られています。 (引用)「昔のかばん持ちや書生という仕組みは、優れた経営者の裏に潜む論理を…

ケーススタディ:大津中2いじめ自殺

「自殺の練習をさせられていた」 「蜂の死骸をむりやり口の中に押し込まれていた」 「教育委員会がアンケート結果を一部隠蔽していた」 など、自殺が起こってから次々と深層が明るみに出た滋賀県大津中学の2年生自殺事件。 この事件を初めて本格的に取り上…

組織改革を志す人が知っておくべき事

転職や起業がすっかり日本でも定着してきましたが、もし現在の勤務先が、仕事を通じて充実感を得られるような環境を提供していたら、会社を離れようという人がそんなにたくさんいるでしょうか? 私の周りにも「会社に嫌気がした」「組織に幻滅した」という理…

「見える化」がモチベーションを上げる(大人の社会見学とホーソン効果)

まずはこの工事現場の写真をご覧ください。 「魅せる現場 魅せる仕事」 と大きく書いてあります。これは現場で工事している人にどんな心理的影響を与えるでしょうか?「安全第一」「指差し確認」のような”上から目線”の標語よりも、「子どもに自慢できるよう…

エアアジアジャパンには何が足りないか

「ANAHDとエアアジア LCC合弁解消へ調整 」(産経 2013.6.11 07:00)というニュースが流れました。 世界的にLCC化の流れにある中で何が失敗しているのでしょうか。 実際にエアアジアジャパンのホームページをのぞいてみると、国内線と国際線がごちゃ…

学校いじめ自殺問題で、組織的隠蔽が行われないようにする方法

湯河原で起きたいじめ自殺事件で、同級生の少年3人が児童相談所に送致されました。 「湯河原町教委「いじめ見つけられず申し訳ない」 神奈川 2013.6.10 21:52」 このように事実が明るみに出て具体的に警察が動くまで、学校幹部が隠蔽に動き続けた事は大変残…