湯河原で起きたいじめ自殺事件で、同級生の少年3人が児童相談所に送致されました。
「湯河原町教委「いじめ見つけられず申し訳ない」 神奈川 2013.6.10 21:52」
このように事実が明るみに出て具体的に警察が動くまで、学校幹部が隠蔽に動き続けた事は大変残念です。
「何やってんだ!」と批判されながらも、問題がいつも同じ繰り返されるのは、組織の構造的な問題だからです。経営学者のラリー・グレイナー博士のいう組織成長の「第四段階」で起こる最も悪い事例といえるかも知れません。
これを解決するには、拙著「MBA流チームが勝手に結果を出す仕組み」に書いた通り
[行動]
[結果]
[環境]
という3つのマネジメントコントロールを変えるしかありません。起こってしまった痛ましい事件において、関係者の処罰するのは当然ですが、実際には関係者を責めても本質的な問題は解決しないのです。
「大津中2いじめ自殺」(PHP新書)を読むと、実際には担任の先生があまりに雑務に忙殺され、生徒と向き合えないジレンマに陥っているスキに、問題が一気にエスカレートしてしまったようです。要はどの先生にも起こりえる問題だったのです。マネジメントコントロールを直し、先生が本来の力が発揮できる環境にできればと思わずにはいられません。
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