窃盗率の低さをベースに、通販のボトルネックである「受け取り」をうまく解消した例。
アマゾンもこのオプションを選べればいいんじゃないかな。宅配会社も配達料10%OFFで業者にオファーすればそれなりにメリットがありそう。
窃盗率の低さをベースに、通販のボトルネックである「受け取り」をうまく解消した例。
アマゾンもこのオプションを選べればいいんじゃないかな。宅配会社も配達料10%OFFで業者にオファーすればそれなりにメリットがありそう。
業種にもよりますが、「イノベーション」や「おもてなし」を提供価値をメインにしている会社は、意図的に知の交配が起こりやすい環境をつくっています。
かつてのソニーに、社員が終業後に集まって勝手に製品のプトトタイプを作れる場があったり、Apple, Googleなどが社屋に遊び場を作ったり、社内食堂に力を入れているのも同じような理由からです。
同じコンテクストで、糸井重里さんの「ほぼ日」なんかは、まさにそういう職場なので雑談が多いのだろうと推測します。
会社には
「おもてなし」
「効率」
「イノベーション」
という3つの異なる価値観(バリューシステム)が存在しています。
そのバランスの配合は、経営戦略によって大きく異なります。例えば、「効率」を武器としてスケールさせること(規模拡大)を中心目標としている会社では、雑談は無駄以外の何者でもありません。
したがって、会社の向かっていく方向と、バリューをうまくアラインメントしなければならないのです。
いろいろ新機能をシステムを実装してくると、プログラム自体が複雑なスパゲティ状態になって、それぞれがちょっとしたことでコンフリクトを起こしてバグの原因になります。
また新たな機能を付け足したことが他の操作に影響して、帰って使いづらくるという「デグレ」問題も発生します。
http://wa3.i-3-i.info/word11087.html
で、現在は新機能を実装するために「リファクタリング」という作業を実施中。
要は将来に備えて、ぐちゃぐちゃになりつつあるプログラムを整理整頓しましょうという作業(と理解している)
リファクタリング (プログラミング) - Wikipedia
一見簡単そうな(?)プログラミングですが、いろいろなテクニックが必要になりますね。
一つのウェブサイトをPC、タブレット、スマホなどの画面に合わせて自由に変形させて表示させる
「レスポンシブデザイン」
という手法がある。
当然、フローパッドもこの技術を全面的に採用している。レスポンシブが出てくるまでは、スマホ用の専用のページを別途作る必要があったことを考えると、本当に素晴らしい技術である。
しかし、スマホで本格的にサービスをしようとすると、どうしても「プッシュ通知」機能が欲しい。
そうなると、やはり「アプリ」を別途作る必要が出てくる。
以前に「トイクルヒーロー」というiPhone向けアプリを開発した際に、iOSアプリの開発ツールである「X-Code」や開発言語のSwiftについてざっくり学んだ。
しかし、アンドロイドを無視する訳にはいかないので、そちらにも対応しようとするとアンドロイドアプリ用のJava+Android Studioも必要になる。(iOSもアンドロイドも言語を一緒にしてもらいたいものだが。。!)
どうしたものかと思っていたら「Monaca」という、iOSアプリとAndroidアプリを同時開発できるハイブリッドプラットフォームを教えてもらった。
このプラットフォームが救世主となり、FlowPADのアプリ版は、Monacaベースで開発・リリースすることになった。
ただしネイティブアプリに比べると、若干もっさり感があるのは否めないので、数年先にはネイティブで開発したいところ。
日本はエンジニアさんが不足しているという話は聞くが、実際の肌感覚としてもそんな感じがする。
現在エンジニアには、人月計算(man-month=、1人のエンジニアが1か月雇うとしたときのコスト)で仕事を委託しているが、当然ながらできるエンジニアはコストも高いし、基本忙しい。
ランサーズやクラウドワークスでももちろんエンジニアは探せるが、どのぐらいの単価が適正なのかがいまいちはっきりわからない。
オフショア開発系の会社にも、いろいろ話を伺ったが、月150万円+の仕事量があれば、コスパは圧倒的に高いそうだ。
いずれにしろ自分自身がバリバリのエンジニアだったらその辺りをもう少しジャッジできるのだが、私はマネジメントサイドなので、技術ディレクターか、信頼できるパートナーに技術的評価を委ねるしかない。
また下手に依頼して、変なコードを本体に結合してしまうと、デグレ(degrade)が起こり、前よりクオリティが落ちてしまうリスクもある一方、スーパーエンジニアは、ミニマムのプログラムで数倍の処理速度のプログラムコード書いてきたりするので、結果的に最低レベルの人を3人雇うより安くついたりすることもある。
このあたりが難しいのである。したがって具体的な方法としては、
1)過去の実績を考慮する
2)一度試験的に一部のプログラムを作っていただいて評価する
といったステップになる。もちろんいくらエンジニアさんが優秀でも、こちらの要件定義がふわふわしていると、依頼者ーエンジニアの間で認識の齟齬が起き、お互いに不満を残す結果になる。
システム開発は深い。
リーンスタートアップや、MVP(Minimum Viable Product)、POC(Proof of Concept)など、とにかくコンセプトを具現化して、ベータ版を市場に投入して、ブラッシュアップしていくという話はよくある。
特にシリコンバレーなどはこの動きが激しい。
ただし実際にウェブサービスを作ってみると、どのあたりが閾値(Threshold)なのかを見極めるのが難しい。
つまりサイトやサービスのプロトタイプがあまりにも使いにくいと、実際的なサービスの価値が理解される前に、ユーザーが
「このサービスは使えない」
というジャッジをしてしまうリスクがあるのだ。心理学的には「初頭効果」というが、一度悪いイメージが定着してしまうと、それを覆すのが結構難しい。
さりとて、ずーっとコンセプトを温め続けていても、他者が似たようなコンセプトで参入してきて、先行者利益をえてしまうリスクもあるわけで、見極めが難しいのだ。
よい結論はないが、まず顧客情報の流出防止などの絶対的な条件として作り込む必要はあるとして、
オプショナルなサービスは手動対応を覚悟して投入するしかないのだと思う。
「吸引力が変わらないパワフルな掃除機」
として有名なダイソンですが、その創業者であるジェームス・ダイソンの自伝を改めて読んでいます。
この本の冒頭で出てくるのが、
「でも、ジェームス。もっといい掃除機があるというなら、フーバーやエレクトロラックスがとっくに作っていたんじゃないか?」
という友人のセリフ。
まさにその通り!
ダイソンがサイクロン方式でゴミを分離する方式を考えた80年代、掃除機メーカー大手のフーバーやエレクロラックスはゴミパック方式を採用していました。
では、なぜ彼らはサイクロン方式をスルーしたのか?
実はダイソンさんは、自社でアイデアを製品化する前にこれらの大手メーカーやアメリカ大手のブラック&デッカーなどに売り込みに行っています。
ところが門前払いなど、どこもけんもほろろでかなりひどい扱いを受けているエピソードが書かれています。その理由は
「ごみパック方式が儲かっていて、しかも消費者も満足しているのにあえてそれを無くす必要がどこにあるんだ」
というもの。
まあ分からなくもない理由ですよね。
で、ダイソンさんは大借金しながら、最後には成功するのですが、きっかけは日本でのセールスだったんです。(ちなみにインテルの成功のきっかけも日本でした)
もちろん今では大手もサイクロン式を出していますが、このカテゴリーではダイソンがダントツという感じです。(今は廉価商品でレッドオーシャン化してきているけど)
それにしても、なぜ大手はみすみすチャンスを逃し後手に回ってしまったのか?
この辺りは、デジタル化の時代が見えていながらも、フィルムでも大儲けしていたコダックが動けず、ついには破綻してしまったエピソードを彷彿とさせます。
具体的には、コダック内でデジタル時代が見えていた人はかなりいました。ただそっちの方向にシフトしようとすると、短期的に利益を減らしてしまうことになるため、それを提案した役員はステークホルダーからRejectされ、ことごとく更迭されてしまったようです。で、結果はご存知の通り。
まさにイノベーションのジレンマ的な話ですね。
ーーー
よくビジネスプランコンテスト的な場で評者のコメントに
「大手が真似してきたらどうする?」
という質問があります。
たしかに、新しいタイプのサービスが普及してきたのを見計らって、大手がコピー版や廉価版を出して一気に襲いかかってくることはよくあります。
UberでもAirBnBでも、ちょっと普及してくると、すぐに大手が真似してくる。
でも、それが必ずしもうまく行くわけではないのが面白いところ。(もちろんやられる場合も多いのですが!)
だって普通に考えたら「メルカリ」なんて、ヤフオクが本気を出したら、すぐに捻り潰せそうでしょ。なのにそうはならない。
そこには「スピード」と「信念」という武器があるから。(最近は資金調達もしやすくなっているという事情も)
そして、もっと大きいのは「捨てなければならないものが大きい」という理由。今儲かっているビジネスモデルを捨てられないジレンマはよくわかりますよね。
こう考えてみると、もし、なにかアイデアがあるなら、そのうち大手に真似されるからダメだろうとハナっから諦めなくても、結構チャンスがありそうです。
またユーザーにとっては健全な競争によってベターなサービスが生まれるわけですから、WELCOMEです。