リーンスタートアップや、MVP(Minimum Viable Product)、POC(Proof of Concept)など、とにかくコンセプトを具現化して、ベータ版を市場に投入して、ブラッシュアップしていくという話はよくある。
特にシリコンバレーなどはこの動きが激しい。
ただし実際にウェブサービスを作ってみると、どのあたりが閾値(Threshold)なのかを見極めるのが難しい。
つまりサイトやサービスのプロトタイプがあまりにも使いにくいと、実際的なサービスの価値が理解される前に、ユーザーが
「このサービスは使えない」
というジャッジをしてしまうリスクがあるのだ。心理学的には「初頭効果」というが、一度悪いイメージが定着してしまうと、それを覆すのが結構難しい。
さりとて、ずーっとコンセプトを温め続けていても、他者が似たようなコンセプトで参入してきて、先行者利益をえてしまうリスクもあるわけで、見極めが難しいのだ。
よい結論はないが、まず顧客情報の流出防止などの絶対的な条件として作り込む必要はあるとして、
オプショナルなサービスは手動対応を覚悟して投入するしかないのだと思う。