私がEラーニングやオンライン研修などで、長年社会人のマネジメント教育に関わっている根底には、かつての「怒り」があります。
高校時代、勉強があまり好きでも、得意でもなく、いくつかの科目でいつも赤点スレスレだった私は、当時の教師に、
「どうやったら成績が上がるのか」
を聞きに、(恥を忍んで)職員室で行ったことがあります。
その時「お前はバカだから」と言わんばかりの、あまりに人を小馬鹿にしたような横柄な態度で対応され、怒り心頭だったのを(いまだに)覚えてます(笑)。
その後、たまたま地元に代ゼミが開講し、その衛星放送授業の面白さにすっかりハマってしまい、結果的に成績が圧倒的に伸びることに。で、気づいたことは
「単に教師の教え方が下手だっただけ」
という単純な事実でした。そして、それは他の科目でも同様でした。
おそらく、代ゼミに行っていなかったから「自分は頭が悪い」と思わされ続け、その呪縛(洗脳)から抜けられずに暗い人生送っていたかも知れません。そう思うと、ゾッとします。
おかげさまですっかり呪縛が解けた私はすっかり自信を取り戻し、その後、海外の大学を出て、ワシントンDC、日本、オーストラリア、イスラエルなどの企業や大学で働くことになりました。
あれから30年以上経ちましたが、
「良い先生との出会いで人生が変わる」
「教育で人の可能性は拓ける」(その逆は悪)
という確信は揺るぎなく、現在やっている「Eラーニング」や「オンライン教育」も、最高の教師による、最高の教育を、世界中でいつでも、どこでも受講できるようにするという当時の思いの延長線上にあります。
『「怒り」を「使命感」に昇華させる』ことで、人生を前に進ませるエンジンになることを改めて実感します。