昨日、東京ビックサイトで開催中の「教育ITエキスポ 2018」に行ってきました。
教育とITがどんどん融合していくのは必然の流れなのですが、
日本ではまだまだ昔ながらの「eラーニング」が主流です。
つまり、
1)アニメーションのスライドを見る
↓
2)理解度チェッククイズを受ける
↓
3)結果を管理部がチェックする
という形式の教育IT(EDtech)です。
もちろん、アダプティブラーニング(回答者の間違え方などによって、出題を自動調整したり分析する手法)などもここに入ってきていますが、まだまだ主流ではありません。
というのも、マーケットボリュームが大きく、商売的には手堅いのは、コンプライアンスやハラスメント、昨今話題のランサムウェア(標的型メールなどのウイルス)に対抗するための知識をミニマムのコストで社内に普及する「知識教育」型のEラーニングだから。
したがって、あまりファンシーな機能は不要で、とにかくバグがなく、セキュアで安いのが良いんです。
ちなみに講演で聞いたのは、
「PC未支給の工場現場社員8千名含む全社員3万名のeラーニング」
というもので、新日鐡住金が、パソコンを持たない工員を含め3万人の社員にどうEラーニングを実施したかというテーマでした。
結論的には、各事業所にiPadを貸し出したり、メールを持たない社員に
返信ハガキ形式でマークシート方式のクイズを郵送したりと、
現場の涙ぐましい地道なご苦労が垣間見えるお話でした。
最近はスマホが普及してきたので、BYOD(Bring Your Own Devise)、
平たく言えば「自分のパソコンやスマホ使ってね」方式がかなり無理のない形で可能になってきました。ただそれもまだまだ業界によるのかも。
ちなみに、弊社で開発中(B版で運用中)の「フローパッド」は
レベル1:知識の普及
レベル2:思考形式の習得
レベル3:知識の活用とアイデアの創造
というカテゴリーの「レベル3」です。
まだまだEdtechのど真ん中ではありませんが、文脈理解やコグティブコンピューティング、AI等々の普及で、絶対にここが主流になる時代が来ると確信しています。