大人の考える技術

若林計志が経営・MBAのフレームワークやマネジメント理論を応用しながら、ビジネス・社会問題を考察します

学びの守破離

起業家向け雑誌「アントレ」(リクルート刊 2015秋号)に

「学びの守破離

というテーマでインタビュー記事を1P掲載いただきました。

http://entrenet.jp/magaplaza/

きっかけは、2011年に出版した「プロフェッショナルを演じる仕事術」(PHPビジネス新書)の関連記事をご覧いただいたこと。

PHP Biz 衆知

「一流ビジネスマン」の真似をしていると 、いつの間にか成功できる!

http://shuchi-new.iamdn.com/article/395?p=1

記者さんによると「弟子入り」っていうコンセプトがだんだん盛り上がってきているそうです。

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「弟子入り」っていうとなんとなく古風な感じもしますが、

最近ではITベンチャー企業などでも、

社長のかばん持ちインターンを募集したり、

社内メンター制度を作って

擬似的に師匠と弟子の関係を作り出したりと、

現代版の弟子入り制度を作っています。

ちなみに「守破離」とはもともと武道や華道など「道」を

極める世界で使われていた学びのステップを表した言葉です。

守:師匠の技(型)を模倣し、身に付けるフェーズ

破:型に自分なりのアレンジを加えて発展させるフェーズ

離:自分なりの型を生み出すフェーズ

余談ながら、観阿弥世阿弥が「守破離」の元祖という解説を

たまに見受けますが、これは「序破急」の誤り。

守破離」のコンセプトが成立するのは茶道の流れからで、

千利休のずっと後の江戸時代の茶人 川上不白です。

ご興味がある方は、松岡正剛氏の解説をどうぞ。

守破離の思想

 http://1000ya.isis.ne.jp/1252.html

教育って、究極的には「知識」ではなく、

精神(魂)を伝承するようなところがあるので、

その方法として「守破離」が注目されるのは

当然といえば当然かもしれません。

インタビュー記事では、(言葉には出していませんが)

最近どんどん注目が集まっているMIT(マサチューセッツ工科大学)の

研究員であるシャーマーの「U理論」的な概念を利用しながら、

学びの概念をシンプルに解説しています。

稚拙な説明で読者に伝わったかな。。。。。汗。