大人の考える技術

若林計志が経営・MBAのフレームワークやマネジメント理論を応用しながら、ビジネス・社会問題を考察します

女性用腕時計 ターゲットは誰?

新宿駅のホームで、面白い光景を発見。

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手前はシチズンの「xC(クロスシー)」の広告でモデルは北川景子さん。奥はセイコーの「ルキア」で武井咲さん。時期的にクリスマスだからなのか、全体の色調や構図も同じような感じので,今流行のコラボ広告かなと思いましたが、2社は完全にライバル会社です。

それにしても、どうして隣に並べたのでしょう。相乗効果があるからなのか、それとも偶然なのか。

ちなみに両方ともターゲットは20−30代の女性。モデルの年齢から言うと、シチズンの方はちょっとだけ大人向けだと予測できます。

日本の腕時計市場は約4000億円で、海外勢が3000億円。特に女性にとって腕時計はジュエリーのような位置づけになるので、”よそ行きチック”な海外ブランドモノの方が人気なのだと推測。

そうなると、日本のメーカーは社名を前面に出さないで、ブランド名を前に出した戦略を取った方が、収益が上がるという事になります。

また「消費者行動論」の観点からは、この腕時計を誰が買うのか、という点がキーになるはずです。

勝手に予想すると、武井咲さんを起用したSEIKOルキアのメインターゲットは10代。ご本人が自腹で買うというよりは、父親や彼氏にプレゼント用で買われるのを想定しているのではないかと予想できます。その点で3−5万円は、高すぎず安すぎす適当な値段かなと思います(安すぎると、イコール愛情が低いと思われるリスクあり?)

一方、シチズンのクロスシーは、20代の北川景子さんというクールビューティーなモデルを採用しており、誰かがプレゼントするというより、独立した大人の女性が自分で選んで買うという想定なのかも知れません。(考え過ぎ・・?)

どちらにしてもクリスマス商戦は日本勢に頑張ってほしいなと思います。