某クラウドサービスの名義変更をしようとしたら「社印」が必要とのこと。
ハンコ廃止のこのご時世であり、ITベンチャー企業なので、「契約時に社印がいらないのだから、名義変更でも社印が不要な手続きにできませんか」と連絡したら、
「会社のルールなので」
とつれない返事。
この時、僕の頭には、志村けんのコンビニのコントが頭をよぎっていた。
内容は、志村けんがコンビニでお酒を買おうとして「20才以上の年齢確認ボタン」を押すことを要求され不満に思うのだが「ルールなんで」と笑顔でつっぱねられ、渋々従う。
その直後に再度タバコを買おうとして、また「20才以上の年齢確認ボタン」を要求され、店員にキレそうになるというコントだ。
コンビニのバイトに文句を言うのも筋が違うが、この手の不満は高齢化社会でどんどん増加するんだと思う。
ただ、こういうご時世なので、人間的なサービスを要求するなら、もっと高い店をご利用くださいという流れになるのは間違いない。
臨機応変なサービスには「コスト」がかかるのだ。
経営は「効率性」「おもてなし」「イノベーション」の3つの力をバランスすることが要求されるが、コンビニは、典型的な「効率性」重視のビジネスモデルだ。
これまで多くの日本企業が、おもてなし優位のビジネスモデルを築いてきたが、国が貧乏になり、ユーザーがとにかくまずます低価格を重視するようになれば、「効率性」ビジネスが優位性を増し、おもてなしは”リッチピープル”向けになるのは必然だ。