大人の考える技術

若林計志が経営・MBAのフレームワークやマネジメント理論を応用しながら、ビジネス・社会問題を考察します

正規と非正規の間を埋めるミスターミニットの「スマホ画面修理サービス」

ミスターミニットがiPhoneの画面修理をはじめたそうで、写真をパチリ。

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ご存知の通り、スマホの画面は大きい。結果的に落とした時の角度が悪いと簡単に画面にビビが入ります。

 

電車などでバリバリに割れた画面のスマホを操作している人をよく見かけますが、これは需要もそれなりに多いことを示しています。

 

ではiPhone6の画面にヒビが入ったとして「Apple Store」やビックカメラなどにある正規修理センターに修理を依頼するといくらするのか?

 

答えは3−4万円ぐらい。

 

実は私もその値段に躊躇し、結局ヒビの入った画面のまま、機種乗り換えまで我慢した経験があります。(もちろんキャリアの保証プランに月300円ほどで入っていれば、ほとんどの修理代はカバーされるわけですが)

 

繁華街にいけば、微妙にアンダーグラウンド風なお店が

 

「1万円で修理します」

 

と看板を出していることがよくありますが、貴重な個人情報の入ったスマホを一定期間預けるのはどうも躊躇してしまうものです。(基本的には大丈夫なのでしょうけど)

 

その意味では、「ミスターミニット」という靴修理でブランドの確立されたお店でスマホ画面の修理するというのはある程度理にかなっていると思います。

 

(お絵かきモードでポジショニングをアップ)

 

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交渉術風に言うと、お店にとって預かったスマホのデータを悪用するという「BATNA」を選ぶインセンティブが低く、結局ちゃんとしたサービスを提供した方が圧倒的に得なのです。(=消費者もそれを見越してからこそ安心できる。)

 

もしこれがちゃんと利益になるビジネスモデルなら、携帯ショップでもやればいいのにと思うのですが、いずれにしろ極端に分かれたサービスしかない業界で、

 

「中間のポジション」

 

で勝負するというのはありです。修理代は2万ぐらいなので、繁華街のお店に比べると多少高いのですが、ニーズはありそうな気がします。

 

ついでに靴の修理もやっちゃえば一石二鳥(同じロジックは散髪屋などでも使えそう)

www.minit.co.jp