大人の考える技術

若林計志が経営・MBAのフレームワークやマネジメント理論を応用しながら、ビジネス・社会問題を考察します

問題解決手法の新しい潮流としてのTOCfE

6日間がっつりTOCfE(システム思考の一種)のファシリテーター認定トレーニングを受講。

 

ピラミッドストラクチャーやMECEを駆使する従来(バーバラミント系)の問題解決(PSA/Problem Solving Approach)と共通点はあるものの、一つの原因が結果を生み、それが連鎖して、結局元の原因になってループ(悪循環)しているような問題にはかなり有効なメソッドです。

 

さらに「Fact(事実)」ではなく「(主観的)認識」や人の「感情」が絡むような問題解決にはもってこいです。

 

京大MBAを始め、いろいろなところで採用が進んでいて、最近は戦略コンサル出身の方々も、問題を分解して要素に絞り込むだけでなく、因果関係をつないで全体感=「エコシステム」に注目するこのシステム思考問題解決に注目する動きが加速している感じです。

僕も仕事上マッキンゼーやBCGで一般的なミント系の問題解決は馴染み感が強く、よく使うのですが、

 

会社の問題解決しようとすると、いつも誰か(上司や同僚、部下)のせいになってしまう(→だから解決できない)

 

トヨタ式問題解決の「なぜなぜ5回(Why X5)」をやっているうちに詰問のようになってしまい、人に嫌われるので、結局は現場で使えていない」

 

というモヤモヤ感をお持ちの方は、システム思考系問題解決を、補完的な意味で学ぶ価値は相当あります(少なくとも私はそうでした、汗)

 

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tocforeducation.org