大人の考える技術

若林計志が経営・MBAのフレームワークやマネジメント理論を応用しながら、ビジネス・社会問題を考察します

自動車自動運転とモラルの問題

自動車を運転していて、正面の歩行者1人をはねとばして殺しそうになったとき、そのまま直進して殺すか、自動でハンドルを路地に切って歩行者を殺すリスクを取るか、路地に2人以上いたら、功利主義から正面の1人を轢くか、(それとも自動自爆装置みたいなものをつけて、自分は死んで皆を守るか?)などを判断する必要があります。

人間だったら「とっさの判断で」のような感じで曖昧にできるのですが、自動車会社で実際に自動運転プログラムを書く場合、そのような具体的なケースを事前に想定して、コードに落とさなければなりません。

そして本当に事故が起こったときにプログラマー個人ではなく、会社として責任を負う事になります。こうなってくるとサンデル教授が白熱議論していた哲学問題が、リアルの問題になってくるなあーと改めて思った次第です。

木村岳史:絶対に事故を起す自動運転車の「恐ろしい未来」2014/07/28

http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/column/14/463805/072500001/