大人の考える技術

若林計志が経営・MBAのフレームワークやマネジメント理論を応用しながら、ビジネス・社会問題を考察します

MOOCSとオンライン学習効果の認識について

MOOCs (Massive Open Online Course)について、面白い調査結果が発表されました。実際のオンライン指導した経験がある先生と、そうでない先生の間で、オンライン学習効果についての認識に大きなギャップがあるという調査結果ですが、これは当然と言えば当然かなと思います。

私自身、日本のインターネット教育の黎明期から業界に身を置き、いろいろな大学の先生にオンラインの指導をお願いするために、いつも奔走してきたので、先生が持つ漠然とした不安感は良くわかります。(それは責任感への現れでもあります。)

ただ、いったんオンライン経験をされた先生の認識が大きく変わっている事が調査結果からも分かる通り、運営によってオンラインの学習効果は対面式授業より確実に高くなります。(受講生の学習履歴をデータとして持っているのですから、当然なのですが。)

つまり、この認識のギャップこそが、これからビジネスチャンスがあるということを明示しています。

(引用)「調査は2013年6月18日から7月9日かけて、教員2,251人を対象に行われました。レポートでは回答者のうちオンラインコースが対面式の授業と同等の学習成果を学生にもたらしうると考えている者は7%にとどまっていたことなど、オンラインコースに対する教員の態度はなお懐疑的であることが報告されています。一方で実際にオンラインコースを受け持った経験の有無で認識には差があり、受け持ち経験のある教員が、自分自身のクラスについて尋ねられた場合には、56%が対面式の授業と同等の学習成果をもたらすと考えていたことも指摘されています。

http://current.ndl.go.jp/node/24242