マイケル・サンデル教授の「白熱教室」でも冒頭に出てきた「トロッコ問題」についての現代的な問いかけが、自動運転システムの開発によって、いよいよ現実化してきている。
まだまだ自動運転技術は、この究極の選択をしなければならない技術領域にないので保留にできるようだけど、いずれはベンサムの「功利主義」と対峙する日が来る。
リスクを恐れて技術開発が止まっていけないのは当たり前だし、事故が起こらないように万全の準備をするも当たり前だ。
しかし原発の過酷事故と同じで「絶対にそんなことは起こらない」という”神話”を思い込んでいる時に限って、シビアアクシデントが起こる。(詳しくは、国会事故調査委員会の報告書のまえがきを読むのがおすすめ)
http://www.mhmjapan.com/content/files/00001736/naiic_honpen2_0.pdf
だからその時を想定して対応策を考えておかないいけないことを、日本は学んだ。案外その時はすぐに来るのかもしれない。