大人の考える技術

若林計志が経営・MBAのフレームワークやマネジメント理論を応用しながら、ビジネス・社会問題を考察します

システム開発:「カレーを作ること」と「カレーの材料を作ること」

かれこれ、2年ぐらいかけて、オンラインコミュニティのマネジメントシステム「フローパッド」を作っています。

 

もともと完成形のイメージは10年前にはすでにできていたのですが、実際にシステムの作り込みをしてみると一筋縄にはいきません。

 

例えば、

 

クラウドサーバーの確保、ドメインの設定、DBの設計、システムの作り込み、レスポンシブ画面の作り込み、iOSおよびAndroidアプリの作成、App Storeへのアカウント取得、申請、リジェクト対応、バックアップサーバーの追加設置などなど、想像していた以上にインフラの整備が大変です。

 

さらにプライバシーマークの取得、PHPのバージョンアップ対応やサーバーのレスポンススピードアップのためのmemcash サーバーの増設など、気づいてみたら15近くもサーバーが動いています。 

 

いろいろなパートナーの協力を得ながら、今年12月になって、やっとメジャーなパーツの作り込みが終わり、あとは管理画面の作り込みや、もともと想定していたゲーミフィケーション機能や、AI機能の実装にシフトしていけそうな動きになってきました。

 

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FlowPAD画面

この苦労は言ってみれば、有名カレー店で修行した人が、自分のこだわりカレーを追求すべく、自分でカレー店を起業したのに、家賃交渉やスタッフのシフト管理、経理仕入れ先の確保(場合によって自家栽培による野菜の栽培)、各種機材の購入、資金ぐり、などで大量の時間を取られてしまい、

 

なかなか本来やりたかった<味の探求>に時間を使えないのと同じかも知れません。

 

本来のコアコンピタンス以外のところは、サクッとアウントソーシングできれば良いのですが、なかなかそうもいきません。それだからこそ、参入障壁になって良いのもしれませんが。

 

またFacebookやらSlackなどが、無料でどんどん優れた機能を出してくるので、そことぶつからないように、差別化する舵取りもけっこう重要です。

 

ということで、今年いっぱいは、まだまだインフラの作り込みを行い、来年から本格的に展開していこうと、仕込んでおります。