大人の考える技術

若林計志が経営・MBAのフレームワークやマネジメント理論を応用しながら、ビジネス・社会問題を考察します

投稿率アップの鍵はUIの改善(第一回オンライン読書会の学び)

新システムを使ったオンライン読書会のトライアル第一回が終わりました。忙しい中、ご協力いただいた参加者のみなさまには感謝感謝です。

 

結果的にいうと、ユーザビリティにまだまだ改善の余地があることがわかりました。

 

とくにUI(User Interface)は、ユーザーに継続的に使ってもらうリテンション率を上げるキモになります。

 

世の中には、Facebook, Twitter, LINE, またエンジニア向けにはSlack といったモンスター級のサービスがゴロゴロあります。そして、ユーザーは数百、数千億円かけてシステムを作り込んでいるそれらのジャイアントと無意識に比較するので、真っ向から勝負するとかなり厳しい戦いを強いられることになります。

 

図解すると下記のようになります。

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もう少し改善の余地がありそうな図ですが(!)、要は昔はユーザーの期待値が低かったので、少々しょぼいサービスでもそれなりに市場に受け入れられ、ノウハウを蓄積するなかで徐々にブラッシュアップできたものが、いまはそうはいかないということです。一ミリでも期待値に届かなければ、即不満になります。

 

同じ理由で、スマートスピーカーはまだまだしょぼい反応しかできなくても、GoogleAmazonもドンリグリの背比べなので受け入れられます。ただし相当な勢いで蓄積したデータをもとに機械学習させ、日々AIが賢くなっているため、5年後にベンチャーが”同じ土俵”でサービスを開発して先行者に挑もうとすると、彼らは遥か彼方に行っている状態になります。したがって、なかなかキャッチアップできません。

 

ではどうすれば良いか。

正面衝突(Head to Head Collision) を避けて、ブルーオーシャンを狙うというのが教科書的な答えです。FlowPADがターゲットしているカテゴリーはFacebookなどとはずれるものの、やっぱりオーバーラップするところは残ります。

 

で、自分でサービスを作って見て、ヒットしているウェブサービスを見てみると、本当によくできているなあーと思うのです。特にスマホユーザビリティに関しては、まだまだ改善の余地があることを認識しました。

 

いずれにしろ、モバイル系のコミュニケーションアプリは、移動中やランチなど、ちょっとした空き時間(数分間)に、いかにサクッと見られるか(+サクッと「いいね」を押したり、投稿できるか)がキモです。

 

ゴールデンウィーク前に、どんどんUIをパワーアップして、第2回のオンライン読書会開催を5月中旬に企画したいと思います。

 

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