学生奨学金の返済で首が回らなくなっている卒業生の話題が、たまにメディアを騒がせます。
そこで日米で状況を比較して見ました。
私は米国の大学を出ましたが、米国では私学と州立でどーんと学費が違います。
*名門私立大学の年間学費
●ハーバード大学 3万7,012ドル(380万3,000円)
●マサチューセッツ工科大学 3万7,782ドル(388万2,000円)
●スタンフォード大学 3万8,676円(397万4,000円)」
*州立の4年生総合大学
2009年 入学料:なし/授業料 + その他:6,695ドル/計:6,695ドル(約73万円)
米教育省によると、学費から奨学金/助成金(返済義務なし)を引いた平均学費支払額が、
公立大学で約150万円
私立大で250万円
ほど。残り部分を大学のStudent Aid Officeでローンする場合が多いようです。
金利はハーバード大学の場合、10年国債金利+2.05%で上限は8.25%。(同大学ホームページによる)日本学生支援機構と比べると金利負担は高い気がします。
もちろん米国にも卒業後にローン返済に苦労している人もいますが、それはある種当たり前のこと。
一旦社会人になってから、大学に入る人もかなりいます。日本だけが特別ローン金利が高いわけではないので、金利以外に何か根本的な問題がある気がしますね。
筆者は、日本の大学が卒業生に付加価値(マーケットバリュー)をつけられていないのが問題の一つではないかと考えています。
そこで、日本の各大学も米大学と同様に学生向けに独自のStudent Aid を発行して、学生に付加価値をつけることに真剣に取り組んだらどうでしょうか。
いい加減な卒業生を輩出したら貸し倒れになりますし、うまくいけばちゃんと金利で儲かり、卒業生も大学もWin-Winです。 (Netgeekはかなり偏向しているメディアなのでご注意を。)