電事連のドンとして君臨した勝俣氏(元東電会長)が強制起訴されるのは当たり前と言えば当たり前。
面白いのは、武黒一郎元副社長(当時フェロー)も起訴されたこと。この人は、当時官邸につめて、東電とのパイプ役になっていた人で、官邸サイドの質問にのらりくらりとした曖昧な回答を繰り返したために、官邸(特に首相)を激怒させた人物。
未だに菅さんが単純に短気でぶち切れたと思っている人もいるが、国会事故調報告書をみれば、事実とは少し違うということが分かる。(仮に自民党政権で東電が同じ対応をしていたら、誰かが同じようにキレていただろう)
ちなみに、身内である東電には「お前(吉田所長)うるせえ。官邸がグジグジ言ってんだよ」などと不敬な連絡をしたり、海水注入について勝手の判断をしていたことなども調査で分かっている。
本件を刑事責任を追及しないで調査した方が真実が出てくるのではという意見もあるけど、それはすでに国会事故調、政府事故調が行っており、結果としては不調に終わっている。
もう4年も経ってるし、被災者の方々のためにも、(亡くなった吉田所長を含め)現場で献身的な仕事をしている社員のためにも、ぜひ司法のプロセスでしっかり調べて欲しいと思います。
(原発を推進するにしても反対するにしても、真実をベースにした対策を講じることはマストなプロセスです。)
http://www.yomiuri.co.jp/national/20150731-OYT1T50092.html
国会事故調査委員会 報告書
http://warp.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/3856371/naiic.go.jp/