大人の考える技術

若林計志が経営・MBAのフレームワークやマネジメント理論を応用しながら、ビジネス・社会問題を考察します

人に罪を作らせない経営

「行動コントロール」に関するとってもいい事例を発見。

天才的な発明をした少年 熱中症による乳児死亡を防止する方法とは

The Huffington Post | 執筆者: Caroline Bologna

(引用)元ハフポストアメリカ版のコラムニスト、Lisa Belkinはこう述べている。「誤って子どもを置き去りにし、死なせてしまうことは、誰にでもありうることです。親を非難し罰したところで、次の過ちを防ぐことはできません。事故が起こりうると想定し、回避するためのシステムを築くほうが、はるかに現実的で有意義です。E-Z Baby Saverのような発明は、まさにこのためのたいへん有効な手段といえるだろう。」

やる気やモチベーションももちろん大事ですが、

「人に罪を作らせない」

というのもマネジメントの大事な仕事だと再認識しました。そしてそれは「まごころ」という精神的なものと同時に、「仕組み」として実現されるべきものです。

そう考えて、あらためて京セラ創業者の稲盛氏の言葉をかみしめました。

「いくら立派なことを言っていても、誘惑にかられ、魔が差してしまうかもしれない。不正を犯してしまうかもしれない ... 社員に決して罪をつくらせないという思いやりが、経営者の心の中になくてはならないのである。 」『稲盛和夫実学


稲盛和夫の実学―経営と会計稲盛和夫の実学―経営と会計
(2000/11/07)
稲盛 和夫

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