年金が破綻しない前提として「年金積立金管理運用独立行政法人」(GPIF)が年利4.1%以上の運用成績を上げる必要があります。
GPIFのホームページを見てみると、過去のパフォーマンスが分かりますが、ここ数年はまあまあ調子が良い様子。(通期で平均3.18%なので4.1%には遠いですが。)
http://www.gpif.go.jp/operation/archive.html
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▼直近のGPIFの運用実績(収益率)
平成26年度:+12.27%
平成25年度:+8.64%
平成24年度:+10.23%
平成23年度:+2.32%
平成22年度:-0.25%
平成21年度:+7.91%
平成20年度:-7.57%
平成19年度:-4.59%
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GPIFは先日、株式割合を顕著に増やすと発表し、放出した国債30兆円を日銀が買い取るという取引をやった訳ですが、どうも新運用方針も微妙だなという感じ。
<今後5年間の運用ポートフォリオ方針>
ー国債運用:60%→35%
ー国内株式:12%→25%
ー外国株式も12%→25%
*GPIFの資金量は約137兆円
▼公的年金 新運用方針で試算すると 1月10日 0時02分(NHKニュース)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150110/k10014583751000.html
(引用)政府は9日の閣議で、GPIF=年金積立金管理運用独立行政法人が去年決めた公的年金の積立金の新たな運用方針を、いわゆるリーマンショックが起きた平成20年度に当てはめて試算すると、およそ26兆円の損失が発生するなどとした答弁書を決定しました。
支給年齢を上げたり、支給金額を減らせば破綻はしないと思いますが、結構厳しいというのが現実ですね。
▼参考情報
運用委員会 委員名簿
(平成26年12月3日現在)
(委員長代理) 株式会社野村総合研究所上席研究員
大野弘道 味の素株式会社取締役常務執行役員
佐藤節也 東洋大学文学部英語コミュニケーション学科教授
清水順子 学習院大学経済学部教授
菅家功 公益財団法人連合総合生活開発研究所専務理事
武田 洋子 株式会社三菱総合研究所政策・経済研究センター
主席研究員・チーフエコノミスト