大人の考える技術

若林計志が経営・MBAのフレームワークやマネジメント理論を応用しながら、ビジネス・社会問題を考察します

まだ存在しない商品のイメージを描く事

本日の「がっちりマンデー」(2014.9.28)のゲストはダイソン創業者のJ.ダイソン氏。同社成功のきっかけは、透明容器でゴミを見える化したこと。でも、開発時には社員には反対され、事前の消費者アンケートでも「汚いものは見たくない」という声が圧倒的だったとのこと。

再現ビデオでは、ダイソン氏が「トイレに行ったとき、人は自分の出したブツを思わず見るように、ゴミでも取れたら見たいはず」と語り、社員が納得するシーンが出てきました(一説には鼻をかんだ社員が、それを拡げて見ているシーンからヒントを得たとの事)

その読みがズバリ当たった訳ですが、別の文献によるとダイソン氏曰く

「まだ存在しない商品のイメージを描く事は、消費者には出来ない」

とのこと。

ジョブズでも、幸之助さんでも同じ事を言いますが、画期的なアイデアって、普通はプロトタイプを見せないとあまり理解されないんでしょうね。

ちなみに「汚れの見える化」の手法って、デトックスサロンとか、洗濯機とか、まだまだいろいろと応用できそうな気がする。