大人の考える技術

若林計志が経営・MBAのフレームワークやマネジメント理論を応用しながら、ビジネス・社会問題を考察します

最近の若者が内向き傾向になっている訳ではない(数字のトリック)

「最近の若者は根性がない」

「内向き思考だ」

ホントのようなウソの話を駒崎さんが分かりやすく解説しています。

若者の内向きを嘆くオッサンをこそ嘆くべきだ

NPO法人フローレンス代表理事 駒崎弘樹(7)

日本の若者の”人口比”でいえば、留学する人は減っている訳ではなく、むしろ増えていてバブル世代の2倍なんですよね。LCCで外国旅行に行くハードルも低いし、言って見れば無理しないグローバル志向。

記事中で面白かったのは、下記の部分。これって通常の会社の中でも同じかも。

NPO経営者仲間で話すとよく出る話題が「定年後にNPOでもやろうかなというおっさんがやってくるのは良いが、なぜか態度がでかすぎて使えない人が多い」という話です。彼らは「ビジネスとしてうまく回っていないようなNPOを、俺が回してやる」という「上から目線」を引っさげ乗り込んできます・・・」

割と極端な説明だとは思いますが、そんな人が一部にいるのも確か。川上真史先生によれば、組織で行使できるのは5タイプのパワー(「権威パワー」「準拠パワー」「報酬パワー」「強制パワー」「正当パワー」)で、これから使えるのは、正しさに基づいて行使される「正当パワー」だと言われていますが、

まさにNPOやマンションの理事会などは、明確な上下関係とか報酬関係(最近では年功序列も?)がないので、「正当パワー」が大切なんだと思います。それはそれで大変なんですけど。

僕もオッサン思考化しないように、気をつけねば。