大人の考える技術

若林計志が経営・MBAのフレームワークやマネジメント理論を応用しながら、ビジネス・社会問題を考察します

プラットフォームを作る (カンブリア宮殿 道の駅が生む奇跡の集客術)

昨日の「カンブリア宮殿」(2014.3.20放送)は大変参考になりました。

「地方の底力SP 第一弾!~道の駅が生む奇跡の集客術~」

 ・萩しーまーと 駅長 中澤 さかな(なかさわ・さかな)

 ・からり直売所運営協議会 会員番号1番野田 文子(のだ・ふみこ)

番組では、道の駅というプラットフォームの上で、地元のおばちゃん達が、それぞれに地元の野菜や工芸品、パンなんかを自分で値決めして売っている様子をドキュメントしていました。(売れるも売れないも自己責任)

農家のおばちゃんが

「何十年も農家をやってきたけど、(農協に買い取ってもらうだけなので)自分で値段を決めた事もないし、誰が自分の育てたモノを買って、お客さんがどう言っているのかを一度も見た事がなかった。初めて自分の商品が目の前で売れたのを見た」

と言っていましたが、こういうのってホント商売の原点だと思います。農協がその機能を果たせていないのが、なんだかなーという感じですが、すべての企業に求められているのは、こういう商売的な感覚を、いかにマネジメントに組み込むかじゃないかなと改めて思いました。

ちなみに販売プラットフォームとしての「道の駅」は、売り上げの15%のコミッションを取って、リアルタイムの売れ行き情報を出店者が携帯電話で確認できるシステムを提供したり、決済代行をしているんですよね。また出品者同士が情報交換できる場を設定することも。

「道の駅」が広報誌を作って「何々さんのところは、毎月200万円儲かった」という情報を出品者で共有できるようにしたとところ、ものすごい反響だったそうです。

それで、ドライフラワーで儲かっているおばちゃんのところに、他の人が「教えて」ってきたら、それを気前よく教えてあげたというところも目からウロコ。(みんなホントは先生やりたいんです。)

結局、何を買うのかはお客さん次第だし、ドライフラワーの出品が増えれば、マーケットもにぎわっていいんだそうです。