大人の考える技術

若林計志が経営・MBAのフレームワークやマネジメント理論を応用しながら、ビジネス・社会問題を考察します

ボランティア組織に学ぶ「未来の会社」における動機付け

以前に大学ゼミで講演させていただいたときに、学生さんから

「就活先の会社の社長さんと、ボランティア活動と営利活動の違いについて話したんですけど、どう思いますか」

という質問を頂いた。

ドラッカーの「マネジメント」に、その答えを言っているキレのある一説を発見。(やっぱりドラッカー先生は偉大です。)

「動機づけ、特に知識労働者の動機づけは、ボランティアの動機づけと同じである。ボランティアは、まさに報酬を手にしないがゆえに、仕事そのものから満足を得なければならない。挑戦の機会が与えられなければならない。組織の使命を知り、それを最高のものとし、献身できねばならない」(「マネジメント」)

人材は育成っていう観点も重要だけど、各人の内発的な動機を邪魔しないようなマネジメントコントロールが必要なんだよね。きっと。

未来の会社ではこういう動機付けの技術が極めて重要になるはず。


マネジメント[エッセンシャル版]マネジメント[エッセンシャル版]
(2012/09/14)
P F ドラッカー

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http://books.google.co.jp/books?id=qOmmWkj16P0C&lpg=PT233&ots=GCUlNPA2Gp&dq=知識労働者の動機づけは、ボランティアの動機づけと同じである。ボランティアは報酬を手にしない。それゆえに仕事そのものから満足を得なければならない。何にもまして挑戦の機会をもたなければならない。&hl=ja&pg=PT233#v=onepage&q=知識労働者の動機づけは、ボランティアの動機づけと同じである。ボランティアは報酬を手にしない。それゆえに仕事そのものから満足を得なければならない。何にもまして挑戦の機会をもたなければならない。&f=false