大人の考える技術

若林計志が経営・MBAのフレームワークやマネジメント理論を応用しながら、ビジネス・社会問題を考察します

ソーシャルラーニングが今後のEラーニングのキー

教育ITフェア@ビッグサイトでソーシャルラーニング&ゲーミフィケーション系をやっている企業を見てきました。

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数は多くありませんでしたが、数社だけ有望な会社を発見して話を聴いてきました。

「ソーシャルラーニング入門」(日経BP)に載っていますが、社会人の学習の70%は職場や生活の中での問題解決(Informal Learning/ILと言います)の際に起こっています

これを「70/20/10モデル」と言います。(*10%は他人からのフィードバック、10%は本や講義などの勉強で学習しています。)

したがって、このILをいかに正式教育(Formal Learning)に取り入れるかが、今後の大学や研修会社の課題になります。

一つのソルーションは、ディスカッションをベースした学習システムを採用することです。これにより、受講生は経験により蓄積した「暗黙知」を言葉として「形式化」する機会を得られるとともに、それについて他の受講生と議論しながら深めるというソーシャルラーニンングを実現できるからです。

これは、アメリカ国立訓練研究所(National Training Laboratories)の研究による「ラーニングピラミッド」で、学習定着率が高いレベルに分類されます。(下記の図の出典は産能大学です

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どちらにしても、YouTubeやTED、そして大学講義の無料化(MOOCs)の前では、単にハイクオリティな映像講義を有料で売るビジネスモデルは、年々厳しくなってくるはずです。この点は、年々売り上げが厳しくなっている新聞や雑誌と同じです。

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