大人の考える技術

若林計志が経営・MBAのフレームワークやマネジメント理論を応用しながら、ビジネス・社会問題を考察します

ビジネス書のマネジメントコントロール的分類

拙著「MBA流 チームが勝手に結果を出す仕組み」で、人と組織を動かす3つのコントロールについて解説していますが、これはそのままビジネス書の分類に当てはまります。

◎「行動コントロール」的ビジネス書

→いわゆるノウハウ系の本。具体的に行動を変化させるためのヒントや、そのまま実行できるマニュアル系の情報が満載。「具体的で分かりやすい」「明日から使える」と言う声の一方で、キャリアを積んだ人からは「内容が浅い」などの批判が聞かれる。

◎「結果コントロール」的ビジネス書

→「創造性を伸ばせ」「金持ちな人、貧乏な人の違い」など、目指すべき方向や指標を指し示してくれる。その一方で、「どうやったらいいか分からない」「理屈は分かるけど、やろうとは思わない」などのネガティブな反応あり。

◎「環境コントロール」的ビジネス書

→経営者の自伝などで、理念や哲学が中心に書いてあるビジネス書。批判としては「抽象的で分からない」「共感できない」などがある。

通常は上記のどれかを中心にしながら、他の要素が入っている構成になっています。(どれか一つという事は滅多にありません)。ありきたりですが、結局自分のニーズやレベル感にあった本を買うのが正解なんですよね。(部下に、その人にあった指示(コントロール)を与えると同じです。)