ゲーム要素をマーケティングや組織マネジメントに応用する「ゲーミフィケーション」がだんだんと熱くなってきた。
日本では何となく長い間、
「ゲーム=不真面目なもの(遊び)」
と勘違いされてきた(汚名を着せられてきた)ところがあった。
ファミコンばかりやっている息子に
「コラ!ゲームばっかりやってないで勉強しなさい」
と怒っているシーンを想像すれば分かるが、「ゲーム」と「勉強」はどちらかというと正反対のものだと考えられてきたのだ。
これは大人の世界でも同じで、ほんの数年前までは「会社にゲームを導入しましょう」「教育研修にゲーミフィケーションを使っては」と提案しても、数パーセントの人にしか理解してもらえなかった(体験者は語る。涙)
ところが時代は変わった。ゲームを積極的にビジネスに取り入れようとする動きが加速しているのだ。
下記の記事では、社員同士が評価バッジを送り合うシステムの導入事例が紹介されているが、このような仕組みは、マクドナルドやディズニーでも昔から使われてきた。スキルが上がるごとに、シールやバッジが貰えて昇進する仕組みだ。これによってどんどん現場のモチベーションが上がる。
いってみれば、ゲームで画面上に得点が出るように、人事評価の「見える化」をすることがゲーミフィケーションの重要な要素だと言える。
ただし、シールやバッジの入手を目的としすぎる事が「外発的動機付け」にならないように、仕事のレベルが上がるにつれて、ゲーム要素は「透明化」するのが本来のやり方だろうというのが私の考えだ。
仕事は本来楽しいものだ。その楽しさを理解するための、補助ツールとしてゲーミフィケーションが使えると思うのである。
実際に私はこのゲーミフィケーションをMBAレベルのマネジメント教育に取り入れる取り組みを4−5年やってきたのだが、今が夜明け前という感じがしている。
▼参考サイト 「ゲームのちからで世界を変えよう会議 Offline Meeting Vol.2」速報レポート