大人の考える技術

若林計志が経営・MBAのフレームワークやマネジメント理論を応用しながら、ビジネス・社会問題を考察します

テレビで経営を学ぶ

先日、駐車場の「タイムズ24」の特集番組がありましたが、企画室の方が、面白いことを言っていました。

「常に満車ですと、お客様が「いつ来ても満車だ」ということで、今度は客離れを起こしてしまうんです。ですので、必ず1、2台空いていて、いつ来てもこのタイムズは停められる、という状態を作ることが理想です。」

つまり稼働率100%ではダメ。同社では80%ぐらいの稼働状態を作るために、場所ごとに細かく料金設定を変えたり、駐車スペースのレイアウトを変えているのだそうです。

「なるほど」と感心。。。これって他のビジネスにも利益アップのために応用できないかなと思います。

利用時間によって料金が変わる施設(ジムやスパ)は基本コンセプトは似てますが、この戦略が有効な条件としては

・そもそものマーケットの需要が大きい

・固定費が大きく、回転率を上げた方が得する

・客が多すぎると不満につながり顧客離れを起こしてしまう(ライバル多し)

・顧客の囲い込みが難しい(サービス自体の差別化は困難)

・何らか条件によって同じサービスの提供価格を変えても、不満が出ない

 

などが挙げられます。昼時にお客様であふれかえっているレストランを見ますが、もし単純に仕事量に対して供給側の能力が不足している場合は、改善の余地ありです。

ただ駐車場のようにキャパシティに限界がある場合は、このような戦略が有効なのですね。

がっちりマンデー」「カンブリア宮殿」の2番組は、おそらく番組編集さんの腕がいいのと、司会の方(村上龍さん)がきちんと何を聞くべきか分かっていらっしゃるので、毎回見るたびに頭の中がビジネスアイデアでいっぱいになります。

特に、出演者と似た分野で経験があったり、MBA的なフレームワークをある程度頭に入れて見ていると、頭にひっかかるものが格段に多くなります。

http://www.tbs.co.jp/gacchiri/archives/20101114/1.html