多くの会社って本当に「学習する組織」を望んでいるんでしょうか?
それを考えさせられる記事です。
通常の会社が規模を追おうとするとき、業務を標準化して一気にスケールさせる方が目的に見合う場合が多いのではないでしょうか?
たとえば採用時にクリエイティブとか自主性云々を言う割に、実際に入ってみると、言われたことをそのままやってくれる方がありがたいというのがマネージャーたちの本音だったりします。
もちろん職種ポジションによっては、内発的動機に基づいてガンガン考えてもらった方が業績に結びつく場合もあると思いますが、現状、そういうポジションを大勢に用意できている会社は多くない気がします。
だから「学習する組織」ってコンセプト的には合意する経営者が多いと思いますが、実際に自分の会社で社員がやりすぎると、自分勝手に動いたり、カオス状態になってコントロール不能になるのを恐れているので
「適度にやってね」
という感じでは。
そういう意味では、記事のタイトルにある「真面目にやるほど学習する組織にならない」のではなく、実は「学習しない組織」こそが本当は望んでいることであって、その潜在的な欲求が正確に実現しているように思えます。
経営者やマネージャーが「社員に任せる」「社員に学習させる」という行為に対しての恐れを克服するところが第一歩です。
その意味では、こちらの一冊がおすすめです。
リーダーシップのあり方が「Face to Face」ではなく、共通の目標に向かって歩く共に歩く「Side by Side」の関係であることがわかります。
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