コロンボ市内の北のほうに、中国が海を埋め立てて建設を計画している
「ポートシティ計画」
がある。汚職と中国べったりだった前大統領のラジャパクサ氏時代に合意され、埋め立て地にチャイナタウンやカジノをつくるこの壮大な計画は、現職のシリセナ大統領になってから、中断された。
それがこのたび再開される事になった。
現在、ラジャパクサファミリーへの告発が相次いでおり、息子や兄弟が次々につかまっている。
内戦を「虐殺」によって終わらせたラジャパクサ前大統領の功罪は現在同国で問われているところだが、実質的に「平和」をもたらしたことで支持を取り付けていた同氏の賞味期限が急速に切れてきたというところだろう。
その意味では国内に自浄作用が働いているという事で歓迎すべき事だ。
さて中国主導のポートシティ計画再開だが、これは中国の
「真珠の首飾り」
計画とも関連しており、スリランカはうまくその誘いに乗ったふりながら、その力を利用して経済発展を目指すつもりだという事だろう。
まだまだ経済的には弱小のスリランカが、中国資本に飲み込まれてしまわないかやや心配だが、、今後年1回は同国を訪れるつもりなので、ぜひ現地の様子をまた書いてみたい。