大人の考える技術

若林計志が経営・MBAのフレームワークやマネジメント理論を応用しながら、ビジネス・社会問題を考察します

Googleの無料戦略:Firebase Cloud Messaging

これまで、Nifty BackendというmBaaS(mobile backend as a Service)サービスを使って、アプリのPush通知を実装していたのですが、 数年前にいろいろな機能を詰め込んだ総合サービスになったと同時に一気に値上げが行われ、Push通知機能だけで使うには、か…

「いかに増やすか」ではなく「いかに削るか」:FlowPADのJavascript機能を一掃しました

開発の鉄則は 「must have」 「better to have」 を分けることで、まずはmust have に開発リソースを集中することが必要です。 ただやってみないとわからないことは多く、ここまでFlowPAD(フローパッド)開発してきて、ユーザーにほとんど使われていない機能…

二回目の緊急事態宣言を成功させるためにリバースモーゲージ式を活用しよう

いよいよ、首都圏限定で第二の緊急事態宣言が出される方向になってきています。 結局やるのであれば、経済活動へのインパクトが最も少ない年末年始にやるべきでしたが、後の祭りです。 www.jiji.com いずれにしろ、宣言はあくまで「手段」ですから、具体的「…

第二の「緊急事態宣言」報道をめぐる本物とフェイクの見分け方

第二の緊急事態宣言の可能性が具体化してきたが、こういう時に、本物の経済学者やコンサルなら、半年から1年ぐらいのスパンで、緊急自体宣言をした場合のGDPをはじめとしたマイナスインパクトと、その後の経済回復によるプラスの効果を客観的に試算して、定…

新型コロナウイルス問題の決定的解消法

大晦日の本日も、新型コロナウイルスが押さえ込めるメドは全く立っておらず(というより悪化している)、ついに西村担当大臣が、二度目の緊急事態宣言に言及する事態となっています。(本当に宣言した時のショック緩和のための前振りでしょう) モデルナやフ…

オリラジ中田敦彦にみる会社を卒業する予感

昨日は、今年の残務を整理しながら、オリラジの吉本卒業会見をYoutubeで見ていた。 youtu.be 中田さんは38歳、僕も会社を辞めたのは全く同じ歳で、なんとなくオーバーラップしながら見ていたが、巷には38歳転職説というのがあって、このあたりが一つのキャリ…

オンライン授業で明らかになったバラ売りとして見たときの大学授業の価値

昨晩ニュースを見ていたら、大学のオンライン授業に満足できなくて、休学届を出す学生をドキュメントしていました。(今後、退学も増える傾向) 大学は、勉強以外にもソーシャル活動などの提供価値があるので、それを期待していた学生から言えば、思ったよう…

「できない理由を言うな」ではなく、できない理由をブレークスルーに活用する

MBA

何か新しいことをやろうとすると「それは無理だ」「難しい」「時期尚早だ」「リスクがあるのでは」と、(骨髄反射的に)すぐに反対する人っていませんか? そんなとき、どんなリアクションをすれば良いのでしょうか? 筆者はネガティヴ思考の人が大嫌いなの…

テレワークプラン比較(カラオケ&ホテル)

最近、シェアオフィスの会議室が混んできて予約ができない日があり、丸一日ZOOMでの打ち合わせみたいな日も増えてきたので、いろいろな業態のテレワークプランを試してみることに。 まず試したのがカラオケ屋。「ビッグエコー」と「カラオケ館」にテレワーク…

つまらないオンライン授業映像の作り方?

出口の見えないコロナの時代に、企業研修やコンサルの世界もどんどんオンライン化が進んでおり、ご多分にもれず、私の会社も大きな影響を受けています。 ただ10年以上、オンラインで大学院プログラム(MBA)を運営した経験からリアルとオンラインには、本質…

新型コロナウイルス終息までの戦略 

先週WeelyOchiaiでコロナ終息へのシナリオという特集をやっていて、下記のゲストが議論されていました。西村康稔(経済再生担当大臣)宮坂昌之(大阪大学免疫学フロンティア研究センター招へい教授)國島広之(聖マリアンナ医科大学 感染症学講座 教授)宮田…

「人のせいにしない」という問題解決の鉄則

仕事柄、ロジカルシンキングとか問題解決法の類には、結構触れてきたし、日々仕事でプラクティスもしているけど、最も難しいのが「人のせいにしない」という鉄則。 多くの場合、問題を分解していく過程で、どうしても人の問題のぶち当たる。経理がバカだとか…

「会社のルールですから」と3つのマネジメントパワー

某クラウドサービスの名義変更をしようとしたら「社印」が必要とのこと。 ハンコ廃止のこのご時世であり、ITベンチャー企業なので、「契約時に社印がいらないのだから、名義変更でも社印が不要な手続きにできませんか」と連絡したら、 「会社のルールなので…

マカフィー インターネットセキュリティ (mac)で「セットアップの完了を許可してください」が延々出る話

マックを乗り換えたので、セキュリティセキュリティソフトを再インストール。 旧パソコンから新パソコンへのデータの入れ替えは、Timemachineによるバックアップで一瞬で終わった。さすがApple。凄すぎて感動。 問題なのはMcAfee Internet Securityのインス…

オープンになり、記録されることで授業は磨かれる(オンライン授業の効果)

映像を配信する=記録が残る=ライバルや同僚にみられるって、ことになるので、クローズドの教室よりも、より綿密な準備が必要になります。 特に授業の設計が大事。 何を同期でやるのか、何を非同期でやるのか。 ストーリーやゲーミフィケーション的な要素を…

危機の時こそイノベーションは生まれる

危機の時こそイノベーションは生まれる。 「空いている飲食店店員」×「人が欲しい配達業者」 「客が来ない飲食店」×「客が来ないタクシー」 のコラボレーション。こういうのは本当に良いアイデア。 (「空いているものを活用する」という思考パターンで抽象…

オンライン授業・セミナーのコツ(eラーニング専門家が10年間のノウハウを公開)

ITジャーナリストの湯川鶴章さんに急速に需要が高まっているオンライン授業の組み立て方について動画取材いただきました。 eラーニング専門家が10年間のノウハウを公開【2020年】 ポイントは、対面授業を単にWEB会議に置き換えれば良いというわけではなく、…

緊急対応を通常オペレーションに進化させる

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非常時に行なう緊急対応には、プラス面とマイナス面が混在する。 例えば、緊急事態宣言下で在宅ワークになったことで、集中できる時間が増えて、結果的に仕事の生産性が上がったという投稿をよく見かけるし、僕自身もそれは実感する。 であるなら、緊急対応…

クラスター班に感染者の携帯位置情報というデジタルの武器を与えよ

東京は本日143人の新規感染者のうち92人が感染経路不明という状態だが、ニュースを見ていると、92人のうち、本当に経路がわからないのではなく、積極的に調査に協力しない人(拒否者)が相当いることがわかる。 金曜日夜に駅前の人気ラーメン、そして赤提灯…

ZOOMのポテンシャルを活かすバーチャル研修&スクールの設計

コロナの影響で、私の周りでも、社員研修や講演会などが軒並み延期になっていますが、その代替としてZOOMを使ったセミナーがにわかに脚光を浴びています。 中身は、私が責任者をやっていたオンラインMBAの「バーチャルクラス」で、10年以上前から先生や学生…

WebEXからスピンオーバーしたZOOMが生き残れた訳は?

MBA

最近使用頻度が一気に増えたZOOMの創業者はCISCO WebEXのプロジェクトメンバー(Vice President)だったと初めて知った。CISCOは普通にいい会社だと思うけど、41歳でWebEXをやめてまで、ZOOMで実現したいことがあったのだろう。 WebEXはWebEXで今でも健在だ…

手のひら返しの意思決定(オリンピック延期議論を巡って)

MBA

日本の組織のおける典型的な意思決定の方法について、オリンピックは貴重なケーススタディになりそうなので、記録しておきたい。 3月12日の時点で、森会長が率いる「2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会」では、延期の(可能性の)議論すら許され…

正義に溺れる自分を疑う

戦争をはじめ、多くのコンフリクトは 「自分が正しい」 「自分が正義である」 という前提で発生する。風評被害でも、デマの拡散でも、多くは「騙してやろう」という動機ではなく、 「みんなを助けたい」 「役立ちたい」 という内発的動機に基づいて行われる…

スターティングポイント

やっと昨日、AppStore審査にパスし、チャットボット機能を実装したディスカッションアプリをリリースした。一応AIも使えるようになっているけど、しばらくはシナリオベースで自然な会話を成立させるデータをひたすら打ち込む予定。 フローパッド(FlowPAD) Fl…

二流は後ろから撃たれる

MBA

米海兵隊の教訓に 「二流は後ろから撃たれる」 という言葉あるそうだ。戦場では自分の命がかかっているから、人間のエゴが剥き出しになる。したがって、よほどしっかりした信頼関係を構築しない限り、 自分が助かりたい一心で、味方を背後から撃ったり、味方…

担がれるリーダーシップ

MBA

心屋仁之助(じん)さん×永松茂久さんの対談が面白かったのでメモ。 テーマはズバリ「リーダーシップ」。 だけどちょっと切り口が違う。じんさんの説明は感じ。 一人で頑張りすぎるリーダーには「リーダーというものは人を引っ張っていかなければならない」…

かんぽ生命のKPI設定ミスとマネジメントコントロール

MBA

「Result Control」におけるKPIの設定ミス(?)によって、Gamesmanship(数字だけを追うゲームが発生して暴走すること)が発生した典型的な事例だと思う。 現場の人は良心の呵責とノルマの間で苦悩しただろうと思う。KPIを「契約後の顧客満足度」等に設定し…

問題解決法の進化(「分解」だけのロジカルシンキングから「つながり(再構成)」のロジカルシンキングへ)

MBA

記事のPOINTS:① ものごとをバラバラに分解する手法は、問題解決法の一部に過ぎない。② 因果関係を無視して問題解決はできない。③ 「分析」と「つながり」をベースに、創造的な解決策を作る必要がある。 「ロジックツリー」「MECE」「Fact-Base」などの言葉…

人との感情的な対立をロジカルに解消する(痛い経験編)

半年ほど前、ある人にアメリカの某クラウドサービスが便利そうですよ、とウェブサイトを紹介しました。 そのサービスは一部無料でも使えるのですが、有料の使い放題サービスは月30ドルほど。日本で同等のサービスを利用すると、5−6倍の値段はするので、仮…

信念対立解明アプローチ、アンコンシャスバイアス、クラウド

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コンフリトマネジメント系の情報を収集をしているとき、「信念対立解明アプローチ」というワードを見つけました。 どこかで聞いたことがあるなと思っていたら、構造構成学の第一人者である西條剛央先生のオンラインコミュニティで出てきたワードだったので、…